ぽつりぽつり。

踊るしあわせ。

先月の半ばに6回目の主宰の会を終えて、その月のうちに対外的な残務整理や挨拶などを済ませたいと動き回っていました。

今月に入り、それが概ね片付いたので落ち着いた時間を過ごしています。

会は平成17年が初回で、その後2〜3年毎の開催で6度目ですが。
第4回から趣旨が大きく変わったのは”東日本大震災”に見舞われたからに他なりません。

1年後の会の開催に向け、いよいよ準備の段階に入ろうとしていたあの3月の日の出来事は日本海側に暮らすわたし達でさえ今も忘れることはできません。

特に文化芸術という、生活に、ある意味で必要ないかもしれないジャンルの人間は。

「文化や芸術で人の命や暮らしが救えるのか」

という鋭い指摘を投げ付けられ踊ることが憚られるような気持ちになり悩みました。

その月は、お弟子さんのほぼが稽古を休んだと思います。

とてもじゃないですが趣味に通ってくる気持ちでも状況でも無かったと思います。(物流、特にガソリンの供給が危うかったので余計な外出は控えていたせいもあります。)

桜の便りの聞かれるような頃には稽古場に音が戻ってきましたが、
とても翌年の会の話を持ち出すような雰囲気ではありませんでした。

正直その後のことは、よく覚えておらず。

積み立ては継続していたので返金することも考えながら自問自答していたのだと思います。

愛弟子や弟妹弟子に忌憚ない意見を聞いたかもしれません。

そして行き当たったのがチャリティー公演としよう、という企画でした。

東北に所縁のある作家さんの文章を朗読し、その合間にやはり東北の土地で生まれた曲に合わせて皆で踊る。

楽しむことより鎮魂の想い、踊ることや舞台に立てることへの感謝の気持ちを込めて。

チケットの売り上げの1割を支援金として寄付し、そうして細やかながら震災復興の応援チャリティー公演の会を重ねました。

今回も変わらず、それを地元新聞社様を経由して日本赤十字社に送りました。

本当は、もっと高額なお金を納められればよいのでしょうが。

積み立てをしてギリギリの予算で舞台に上がっているわたし達には精一杯の気持ちです。

一度の金額は少なくとも積み重ねてゆくことに意味がある。

既に震災の記憶が薄れたと言われがちな今、これからだから続ける価値がある。

自分たちも楽しんで舞台を務め観てくださる方々にも喜んでいただき、そして支援金を欠かさず送る。

既に会の終幕間際の挨拶内で、3年後の開催計画を舞台上からお伝えしました。

応援してくださる方はもちろん、賛同し付いて来てくれる会員みんなに感謝しながら、これからも踊るしあわせを噛み締めて稽古に励んでいこうと思います。